犬の攻撃行動!~咬む、暴れる、唸る、なんでそうなるの?〜
- 獣医師
- 動物看護師
- トリマー
- トレーナー
- 全ての動物病院スタッフ
犬の攻撃性問題:私たちが暮らす日本の現実
「攻撃性について話してほしい」というリクエストをよく受けます。
具体的には、「咬む」「唸る」「暴れる」などです。「犬は親和的でコミュニケーション技術に長けた穏やかな動物」のはずです。
攻撃対象による分類、動機付け別による攻勢的攻撃行動、防御的攻撃行動など、さまざまな行動への解釈や名称が専門家の間では語られているようです。
しかし、疾病や障害、外傷などの医療的な対応のケースは別として、私が対応して来たこれらの攻撃的と呼ばれる行動の大半が、怖いものや、嫌悪的な体験からの回避手段として強化されて来た行動です。
この日本の、人と暮らすマナーとしての「しつけ」不在のペットのいる暮らしの実態は、「吠える」「咬む」「町中マーキング」等々の無法状態とも言えるでしょう。
動物のプロにおくる:現場で必要な知識と対応策とは?
動物看護師だから、トリマーが咬まれるのは「当然」という考えは誤解です。
予防接種や終生飼養の教育・啓発は必要ですが、問題の予防にはなりません。学問としての分類や専門用語ではなく、実際に現場で必要な知識や対応策が必要ですし、求められているのではないでしょうか。
今回は、「攻撃的」と呼ばれる犬の問題を深く再考して、なぜ、何に対して、どうすれば動物看護師さん、トリマーさんたちが無傷で仕事に集中できるようになれるのか?動物に関わる仕事の中で「安心で安全な犬との暮らし」を支える知恵を獲得しましょう。
カリキュラム
・攻撃性の定義
・攻撃性と呼ばれる行動の種類
・攻撃的な行動が発生する場面、いつ、どこで、何に対して?
(飼い主さんの自宅で/動物病院で/サロンで/犬の預かり施設(幼稚園など)で/路上で)
・犬は親和的な動物なのになぜ攻撃的になる?
・あなたは初対面の見知らぬ人を嫌って喧嘩しますか?
・ボディランゲージの知識と信憑性
・持論よりも確かな知識と正確な技術で最良の結果を求めましょう
※今回もたくさんの動画とともに、人の最良で最古の友である犬との暮らしを様々な角度から再検討していきます。
- 受講対象
- 動物看護師、トリマー、トレーナー、獣医師、他、全ての動物病院スタッフ
- 講師紹介
-
山本 央子
・ヤマザキ動物看護専門職短期大学専任講師
・ヤマザキ動物専門学校・ヤマザキ動物看護大学非常勤講師
・京都動物愛護センター収容動物行動総合評価者
・優良家庭犬普及協会常任理事
・日本行動分析学会「体罰反対」タスクフォース委員
・NACSW(全米ノーズワーク協会)認定インストラクター