入院管理の質を高めるICU管理～心拍数・血圧・SpO2から考察する治療戦略と理論～

「バイタル変化」について、あなたは本当に理解できていますか？

語り尽くされたかに思えるバイタル変化についてのセミナーですが、果たしてあなたは本当に理解できていますか？というのも、バイタルだけでは決して判断できない痛みや体液量の減少など、私自身その考察に苦慮することが多いです。例えば、子宮蓄膿症で子宮に感染があり、その感染や炎症が全身に波及してしまい、敗血症のような多臓器障害を呈する症例の場合、術前のバイタルがどうなったら手術に移行するのか、なんなら血液ガス分析とかで乳酸値基準で治療してしまうとか、手術中に使う鎮痛剤や局所麻酔薬を併用する場合としない場合でのバイタルの違いとか、術後疼痛管理がきちんとできている場合とできていない場合でのバイタルの違いや、疼痛のせいでバイタルから循環予測することが困難なこともあります。「たかがバイタル」ですが、その動物の背景や我々動物医療者の知識や技術によっても、周術期のバイタル変化は一切異なります。

今回のセミナーでは、血圧などのバイタルに関する最新論文を多数ご紹介しながら、犬で使用しやすいドパミンやノルアドレナリン、バソプレシンのお話から、昇圧治療の極めて難しい猫におけるメデトミジンに頼らない昇圧治療についても解説したいと思います。また、入院管理におけるバイタル変化をいち早く検出し、その動物で何が起きているのかをいくつかの例を用いて考察していきたいと思います。

本セミナー受講で理解できること

①犬と猫の昇圧剤の使い方

②血圧の最新情報

③バイタル変化トラブルシューティング

④術後管理で“管理しきる”マインド

当日、皆様にお会いできることを心から楽しみにしております！